-
「もったいない」を「うまい」に変える
- パンの耳が、クラフトビール(※)に生まれ変わる。
私たち佐賀アームストロング醸造所は、設立以来これまで佐賀ならではのクラフトビールを作り続けています。
今回は、佐賀市北川副町の【福田製パン(なないろぱんや)】から排出される“パンの耳”を有効活用し、なんとビールの原料として仕込む新たな挑戦に乗り出しました。
その名も、“Sagan Toast(サガントースト)”
「もったいない」を、「うまい」に。
フードロスを価値ある味に変える、佐賀発のアップサイクル・クラフトビールです。
(※当社のクラフトビールは税法上発泡酒となります。) -
廃棄されるはずの“パンの耳”が、うまいクラフトビールになる理由
-
このビールには、通常の麦芽の約1/4をパンの耳に置き換えて使用しています。
そのままではバター等の油脂がビールの仕込みを邪魔してしまうため、佐賀アームストロング醸造所のブルワーは、香りと風味を損なわず、パン由来のクセを取り除く絶妙な仕込み技術を試行錯誤し、独自のレシピを確立しました。
佐賀大学の学生とも連携し、ラベルデザインを全面的にお願いすることに。
地域ぐるみでのビールづくりが、いま形になろうとしています。 -
-
なぜ佐賀で、パンで、クラフトビールなのか?
- そもそも、なぜパン?なぜ佐賀?と疑問に思われるかもしれません。
その答えは、「そこにタンクがあるから、そこに麦があるから」です。
佐賀アームストロング醸造所を運営するコトブキテクレックス株式会社は、本業が発酵プラントの製造。
大手食品工場の設備を手がける技術力を活かし、クラフトビールのプラント受注を拡大する中で「自らもクラフトビールを造らなければ、本当の課題は見えない」と、佐賀市諸富町に自社醸造所を立ち上げました。
その佐賀は、実は日本一の二条大麦生産地。
輸入に頼らず、地元の麦で、地元の水で、クラフトビールをつくる。
そんな「地元産」にこだわった挑戦を続けてきました。
そして今回、地域のパン屋【福田製パン】が抱える廃棄課題と、私たちの技術が結びついたのです。
パンづくりにおいては、パン耳や端材のような部分が日々大量に発生します。福田製パンではこれまで、こうした“もったいない”素材をなんとか活かせないかと模索してきました。
福田製パンは、1966年創業。もともとは学校給食や病院食向けのパンを手がけてきた、佐賀の老舗製パン所です。創業当初から一貫して「無添加」にこだわり、子どもたちが安心して食べられるパンを提供してきました。
目指すのは、“毎日食べても飽きない”素朴なパン。味に驚きや華やかさを求めるのではなく、「翌日もまた自然に食べたくなる味」を大切にしています。
今回のプロジェクトにおいても、パンとしての自己主張を抑え、クラフトビールの風味を邪魔しない“引き立て役”としてパンの耳を提供。この姿勢はまさに、福田製パンの哲学とアームストロング醸造所の挑戦が共鳴して生まれたものです。 -
-
-
「Sagan Toast」は、新しいクラフトビールの可能性を拓く。
- “パンとクラフトビール”という一見奇抜なアイデアは、実はとても自然な発想でもあります。
なぜなら、どちらも麦を原材料とする発酵食品であり、酵母の力で生まれる「いのちのしずく」だからです。
原材料が共通するからこそ、廃棄されるパンがクラフトビールに生まれ変わる。
しかも、美味しく、楽しく、ちょっとワクワクするような形で。
今回の“Sagan Toast”は、フルーティーな香りと濁りが特徴のヘイジーIPA。
パンの香ばしさとクラフトビールならではの深みが混ざり合い、「廃棄素材からできた」とは思えない仕上がりになっています。 -
-
-
飲むだけじゃない。その先のアップサイクルへ。
-
- “Sagan Toast”は単なる話題性のクラフトビールではありません。
このプロジェクトにはもうひとつの大きな挑戦が控えています。
キーワードは「メタン発酵」。
佐賀大学と連携し、パンの耳と麦芽粕を用いた「メタン発酵によるエネルギー化」の実証実験を行い、発酵技術を応用して食品廃棄物をバイオエネルギーに変えるプロジェクトを準備しています。
「もったいない」を「うまい」に変え、「うまい」を「エネルギー」にも変える。
そんな未来型の循環モデルを、佐賀から全国に、そして世界へ提案したいと考えています。 -
-
“アームストロング”という名に込めた、佐賀へのリスペクト
-
- 私たちのブルワリーは、「佐賀アームストロング醸造所」という名前を掲げています。
この「アームストロング」という名には、幕末の佐賀藩士たちがオランダの文献を読み解き、独自に「アームストロング砲」を国産化したという歴史へのリスペクトが込められています。
まさに前例のない挑戦に立ち向かった先人たちの姿に、自社で製麦機をゼロから開発した私たちの姿勢を重ねました。
“他がやらないことに挑戦する”。
それが佐賀アームストロング醸造所の信念であり、Sagan Toastもその系譜にあるクラフトビールです。 -
皆さまのご支援で、次の一歩へ
- “Sagan Toast”はまだ試作段階。
秋からの本製造に向け、最後の調整を進めています。
このクラウドファンディングでは先行予約販売を受け付け、受注・製造・販売のサイクルを通して一般流通につなげたいと考えています。 -
最後に――佐賀には、世界に誇れる素材と技術がある
- 私たちは“佐賀だからこそ”やれると信じています。
地元佐賀の素材と技術、若い力と鉄工所のノウハウが結集した“Sagan Toast”。
まさに「佐賀の誇り」を瓶に詰めたような一本です。
皆さまもぜひ、この新しい挑戦の「最初の一杯」にご参加ください。
乾杯の向こうにある未来を、一緒に創っていきましょう。
※商品は2025年10月頃完成予定です。スケジュールの変更があった場合はこちらにてお知らせいたします。
※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。 -